手術前の仕事納め
今日で手術前の出勤は最後。
次にみんなに逢える時はどんな私なのかな。
私が病に侵されてるなんて誰も思わないくらい、症状もなく、元気たっぷりの私。だからこそ、この病気は怖いんだね・・・。
引き継ぎは、一通り終わったけれど、正直、休職中にできるのは、引き継がれた仕事が無事にこなされるのは60%くらいだと思う。
それだけ、仕事量が多く、一取引でも毎回細かい注意点が多いので、年単位で学んでいくしかないから、1ヶ月そこらで引き継ぎは諦めに等しい。
だから、残された人の壮絶な仕事量を想像すると、本当に迷惑をかけてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
ただ、反面。
みんなの『1ヶ月耐えれば戻ってきてくれる』という期待をひしひしと感じてはいるものの、戻ってきた時に、以前のように朝から晩までフルスピードで仕事が出来るのかどうか・・・それを考えると自信がない。
ちゃんと、元の通り仕事が出来るのか。
元気な時でさえ、気持ちがぐちゃぐちゃになるほど忙しくて、1分足りとも無駄にできない仕事量なので、『年をとったら、この仕事は出来ないかも』とアスリートのように体力の衰えに不安を感じていた。
だから、手術後の私がそれをこなせるかを考えるとただただ不安になる。
だからみんなの期待が辛い。
最終日だったけど、終始慌ただしく、引き継ぎをしながら極力、一つでも仕事を減らしたくて、朝から晩まで、ずっーとキーボードを猛スピードで打ち、FAXとパソコンの間を小走りしていた。
気がつくと終業時間になり、なんとか目標のラインまで仕事を片付けることができた。
一人一人に挨拶をし、激励の言葉をいただき、会社を後にする。
早く戻りたいと思いつつ、元に戻れるかという不安が入り混じり、気持ちは静かに落ち着きながらも、夜の海のように深い闇が広がっていた。
旦那が車の中で
『いよいよ手術で不安になってきた?』と聞くから、
『ううん、仕事を復帰した後のことを考えると、自信がなくて、ブルーになってた』と素直に胸中を吐いた。
まぁ、いくら不安になっても実際戻ってきてみないと分からないしね。
今答えのない気持ちに蓋をした。
そして、夕飯は計画していた鰻重!!
地元の高級店にいき、鰻重を食べにいった。
病気になるまでは値段を考えると、足が向かなかったのだが、これもこの機会だからこそ・・・(((o(*゚▽゚*)o)))
と、旦那とワクワクして計画していたので( *´艸`)
注文してからさばくので、注文してから料理がでてくるまでに40分くらいかかる。
高級な店構えと店内と雰囲気に気持ちもお上品になり、背筋が伸びる。
待つ間の会話も静かなトーンで入院の話をするが、まもなく出てくるであろう料理に期待が隠せないっっ!!
待ちにまった、鰻重が運ばれてくると、蓋を開ける時の期待値はMAXに上昇キタ━(゚∀゚)━!
食欲をそそる香ばしい香りが広がる。
脂の乗った柔らかく肉厚な身に、甘く濃厚なタレとホクホクのごはんが三位一体となって、口から幸せを運んでくる。
(´º∀º`)ファーw幸せ〜☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆
一口、一口、うなぎの味わいをまた刻みながら、激励の食事を心ゆくまで楽しんだ。
さぁ、いよいよなんだね。