胃がんという人生の転機

お酒大好き働き盛り。健康診断で見つかった胃癌(印環細胞癌)のあれこれをリアルタイムに日記を綴っていきます。

手術前の仕事納め

f:id:SolViento:20211009123934j:image

 

solviento.hatenablog.com

 

今日で手術前の出勤は最後。

次にみんなに逢える時はどんな私なのかな。

 

私が病に侵されてるなんて誰も思わないくらい、症状もなく、元気たっぷりの私。だからこそ、この病気は怖いんだね・・・。

 

引き継ぎは、一通り終わったけれど、正直、休職中にできるのは、引き継がれた仕事が無事にこなされるのは60%くらいだと思う。

それだけ、仕事量が多く、一取引でも毎回細かい注意点が多いので、年単位で学んでいくしかないから、1ヶ月そこらで引き継ぎは諦めに等しい。

 

だから、残された人の壮絶な仕事量を想像すると、本当に迷惑をかけてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 

ただ、反面。

みんなの『1ヶ月耐えれば戻ってきてくれる』という期待をひしひしと感じてはいるものの、戻ってきた時に、以前のように朝から晩までフルスピードで仕事が出来るのかどうか・・・それを考えると自信がない。

ちゃんと、元の通り仕事が出来るのか。

元気な時でさえ、気持ちがぐちゃぐちゃになるほど忙しくて、1分足りとも無駄にできない仕事量なので、『年をとったら、この仕事は出来ないかも』とアスリートのように体力の衰えに不安を感じていた。

 

だから、手術後の私がそれをこなせるかを考えるとただただ不安になる。

だからみんなの期待が辛い。

 

最終日だったけど、終始慌ただしく、引き継ぎをしながら極力、一つでも仕事を減らしたくて、朝から晩まで、ずっーとキーボードを猛スピードで打ち、FAXとパソコンの間を小走りしていた。

 

気がつくと終業時間になり、なんとか目標のラインまで仕事を片付けることができた。

 

一人一人に挨拶をし、激励の言葉をいただき、会社を後にする。

 

早く戻りたいと思いつつ、元に戻れるかという不安が入り混じり、気持ちは静かに落ち着きながらも、夜の海のように深い闇が広がっていた。

 

旦那が車の中で

『いよいよ手術で不安になってきた?』と聞くから、

『ううん、仕事を復帰した後のことを考えると、自信がなくて、ブルーになってた』と素直に胸中を吐いた。

 

まぁ、いくら不安になっても実際戻ってきてみないと分からないしね。

 

今答えのない気持ちに蓋をした。

 

そして、夕飯は計画していた鰻重!!

地元の高級店にいき、鰻重を食べにいった。

病気になるまでは値段を考えると、足が向かなかったのだが、これもこの機会だからこそ・・・(((o(*゚▽゚*)o)))

と、旦那とワクワクして計画していたので( *´艸`)

注文してからさばくので、注文してから料理がでてくるまでに40分くらいかかる。

 

高級な店構えと店内と雰囲気に気持ちもお上品になり、背筋が伸びる。

待つ間の会話も静かなトーンで入院の話をするが、まもなく出てくるであろう料理に期待が隠せないっっ!!

待ちにまった、鰻重が運ばれてくると、蓋を開ける時の期待値はMAXに上昇キタ━(゚∀゚)━!

 

食欲をそそる香ばしい香りが広がる。

脂の乗った柔らかく肉厚な身に、甘く濃厚なタレとホクホクのごはんが三位一体となって、口から幸せを運んでくる。

 

(´º∀º`)ファーw幸せ〜☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆

 

一口、一口、うなぎの味わいをまた刻みながら、激励の食事を心ゆくまで楽しんだ。

 

さぁ、いよいよなんだね。

 

solviento.hatenablog.com