胃がんという人生の転機

お酒大好き働き盛り。健康診断で見つかった胃癌(印環細胞癌)のあれこれをリアルタイムに日記を綴っていきます。

健康診断と最近の体調

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solviento.hatenablog.com

今日は生活習慣予防の健康診断。

なんとも感慨深い。

『去年のこの時期のこの健康診断から始まったんだよなぁ・・・』って。

早いような、遠い昔のことのような。

 

去年の今頃は、コロナによる収入不安を懸念して始めた副業のアルバイトと本業のWワーク生活を1年続けていて、収入の見通しが立ち、体力的にも辛かったので、ちょうど副業を辞めた直後だった。

『ようやく、ゆっくりまた生活が出来るなぁ』と思った矢先の胃がん発覚だった。

梅雨明けから秋までは、頭の中は癌のことでいっぱいで、夏らしい記憶は何も残ってない。

完全に悲劇のヒロインな心情だった。

 

今では、そんなことさえも懐かしいとさえ思える平和な日常生活なのは、本当にありがたい。

 

今回の健康診断は胃のバリウム検査はしなくて良いと主治医に免罪符をもらっているので、

本っっ当に気楽ヽ(*´∀`)

前日までの憂鬱感もほぼ無し!!

まるで、遊園地のファストパスの優越感w

 

体重測定も−10㎏

『あら?ずいぶん頑張ったんですね〜』

『あ、いや・・・(お決まりの定型エピソードを話す)』

『年齢もまだお若いのに大変だったのねぇ(これもお決まりの返し)』

そういえば体重、術後8ヶ月目から下げ止まってる感じ。特に、制限も過剰摂取もしていない。

気持ち的にはあと2㎏ぐらい減ってくれてもよいんだけどなぁ。

少し不安なのは、乳がんの超音波検査。

去年、要経過観察だったんだけど、今回もなんだかすごい時間掛かってた(25分くらい)左胸が心配だけど、気になる症状はない・・・はず。

とりあえず、超音波検査が終わってから不安で、加入している保険の約款やらマイページで契約内容を確認した。

と、まぁ、いつも通り全ての検査を経て、無事終了。

問題が無ければ、三週間後に結果が郵送されてくるはず。

でもきっとしばらく電話に怯えていそうw

 

最近は自分の胃袋ともよく付き合えているし、

少し体調悪い時や突然の急変にも対処の仕方を心得てきたので、生活に不便はなくなった。

唯一、ゴールデンウィークに夫婦で焼肉を食べに行って、酷い目にあったくらい。不安だったので少なめにチャレンジして、お肉を3枚くらい食べたんだけど、夜通し吐いてました(≧w≦;)クッパとかの香辛料の刺激だったのかもしれないけれど、術後から牛肉に苦手感があったところに、もはや決定打になった。

『牛肉は無理』

ステーキとか焼肉とか大好きだったんだけどなぁ😢

とはいえ、それ以外は問題ないし、量も満足出来るくらい食べている。

食事はレシピアプリで夕食を選ぶのが最近の楽しみ。今まではレパートリーが少なく料理も苦手だったんだけど、今は食事の時間が楽しみだから、その日の気分や思いつきで食べたいものを探して、チャレンジ。自然と栄養バランスを意識したりやお買い得の食材を使った料理になるから、食生活は充実。

すこぶる絶好調。

 

話はまったく変わるけど、夏が大好きな私は、夏を満喫するべく、今年は思う存分洋服を買わせてもらってます+.゚(´▽`人)゚+.゚

まず痩せたことで、10年前の服がスルスルと着られるようになり、お気に入りの洋服との再会。

近年は、増えてた体重をカバーすべく、身体のラインが出ないようにゆったり目の服が増えていたので、今年はスッキリとしたデザインのものを着られる喜びが半端ないっっ!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+

 

あとは着用するカラーに変化がでた。

 

胃がんになる前は、黒系の服ばかり着てて、かつての夜の仕事の名残なのか、黒と金の組み合わせのファッションスタイルばかりだった。

たまに白いブラウスをきて会社に行くと

『Vientoさんが黒以外の服を着てると、違和感で変な感じ〜』と上司から冗談混じりにいじられていた。

それぐらい、ロングヘアと黒のスタイルに私のアイデンティティとして貫いていたのだけど、

 

胃がんになって、髪も短くして、いろいろ考えたり、悩んだり、苦しんだり、悲しんだり、学んだり、感じたりして、それがぐるぐるとしていくうちに、気持ちに内側に変化が訪れて、明るいポジティブな竜巻のような革命が巻き起こってるんだと思う。

それが、目に見える服装にも現れて、

今年は白や、淡い色、暖色系のカラーもどんどん着てる。

薄めのオレンジのドルマンTシャツと白のクロップドパンツを着たときは、鏡に映るたびに自分じゃないよな、なんだかくすぐったい感じがした。

 

同僚も、びっくりしてた。

『さっちさん、暖色系の服って今まで着てこられたことありましたっけ・・・!?』

『こんな色の服着たのって、初めてかもw少なくとも小学生以降の記憶にないよ〜』と照れ隠し。

『そろそろ良い年になるしさぁ、あと何年、こんな明るい服を着られるか分からないから、どんどん楽しむことにしたのw』

それまで貫き守ってきた個性もアイデンティティも、ガラガラと打ち崩した感じ。

なんで、あんなにこだわってたんだろうね。

たぶん、つっぱってたんだろうね、若い頃からずーっと。

実の両親との不仲。(前夫との)離婚や生活苦での借金、水商売。そんな暗い過去ばかりだったから、いつも人との距離に境界線を引いてた心の表れだったのかな。

 

そんな真っ黒な感情も取り出された胃とともになくなった感じ。

 

ほんと、人生のリセット。

 

今日、食べることかできる喜び。

仕事に就ける喜び。

ペットとモフモフする喜び。

愛する旦那の横で眠りにつける安堵。

 

そんな気持ちに気づかせてくれたのは、奇しくも一年前の癌だった。

 

癌、私の転機。

 

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