改めて愛を誓う
はじめに、今回の更新は賛否両論あり、不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、私、Vientoが胃がんを通して得た良いもの、悪いものは極力全て綴りたいと思います。(気分を害された方は申し訳ございません。)
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以前、手術前に旦那さんと二人の未来を語り合った際に二人のやりたいことに『タトゥー』があった。
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退院後に再確認するも、二人の意思は変わらず。
二人で調べて、良さそうなタトゥーの彫師さんに打ち合わせの予約をしてあったので、二人でデザインの打ち合わせに行った。
タトゥーに関しては、世の中のイメージはダーティーな印象が強く、決して褒められることではないと重々承知している。
ただ、若気の至りで彫るわけじゃない。
火照った感情に身を任せて、熱情に駆られて彫るわけじゃない。
誰にみせびらかすつもりもない。
この癌で知った、絶望や苦しみ、死への恐怖。
その底辺から差し込んだ、命の尊さ。限りある時間の儚さ。自分を取り巻く全ての理に感謝する心。旦那から伝わってくる熱く深く大きな愛情。
そして私の旦那への気持ちは、魂の半分を埋めるくらいのなくてはならない存在だって、身震いするくらい全身で感じた。
生活、仕事、絆、愛。
それまで、なんとなく生きていた頃には、色さえぼやけていた毎日が、鮮明に色鮮やかに感じた。
そういう意味でも、胃がんの宣告はそれまでの私をリセットして、生まれ変わったような、命を再生させる出来事になったのだ。
この出来事から生まれた全ての感情や考えを、刻み込みたい。
基本は同じデザインだけれど、少しずつ、各々の要望が加わる。
旦那は、デザインの中に私の名前の漢字の一文字を含んだものにしてくれるというのが、それが、年甲斐もなく嬉しかった。
なんだろう、結婚してるのに、また結婚するような気持ち。
なんていうのかな、結婚するときに交わす儀式的な誓いの言葉とは違う、魂の契り。そんな感じ。
わたしはあなたのために永く生きていたい。
あなたもわたしのために永く生きていて下さい。