胃がんという人生の転機

お酒大好き働き盛り。健康診断で見つかった胃癌(印環細胞癌)のあれこれをリアルタイムに日記を綴っていきます。

外科医の診察

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solviento.hatenablog.com

外科医の診断

予想外な診断に気持ちは高鳴る

昨日に引き続き、病院へ再訪問。

外科医の診察だ。

 

予約いっぱいのとこに割り込んでの予約なので、想像通りの待ち時間。

ようやく自分の順番になった。

 

O先生は、自分より一回り上くらいの年齢っぽい、経験や知識が豊富そうな印象だった。会話もハキハキとして自信に満ちた雰囲気だった。いわゆる一言でベテランっていう感じで安心した。

 

先生はこれまでの検査結果を全て確認して

『T先生から聞いているかもしれないですが、胃は摘出になりますね。切除部分は・・・そうだな上のここの部分は残せるかな。これから行う検査の結果次第では、1/4くらいは残せると思う。』

 

1/4残せる!?

『え、残せるんですか!?本当に!?』

思ってもいない結果に声のトーンが上がる。

『もう一回内視鏡をやってもらうんだけど、その結果次第だけどね、この位置あたりの患者さんを手術したことがあるんだけど、たぶんいけるでしょう』

 

胃の入り口部分の噴門部とすこしを残せると図に書いてくれた。

 

全摘出を覚悟したから、この診断では舞い上がるほど嬉しかった。

『もう全摘出と思ってたのでかなり嬉しいです!!』とテンション高めに言葉が溢れてきた。

『若年性の胃癌で全摘出は可哀想だ、確実とは言えないけど、安全性を確認できたら残しましょう』

それから手術の方法や予定を話し始めた。

『これから、内視鏡検査をやって、切り取る位置を確認します。あと念のため大腸の内視鏡もしましょう。お腹の超音波検査と、肺活量の検査、肺のCTをやってないのでこれも。あとは血液検査も・・・』

かなり検査をしたつもりだったけど、まだまだかぁ。先は長いなぁ・・・なんて思ってたら

『うまくいって10/13の週に手術です。入院は10/11かな。』

え、1ヶ月もない!?

まだうっすらと描いてたいた手術のビジョンが、急に近い将来の予定となって鮮明になった。

 

つぎの瞬間、コロナワクチンの接種日がよぎった。

『コロナワクチンの2回目の接種が10/8なのですが・・・副反応ギリギリかもです』

『たしかにギリギリですね・・・、副反応は人によるのでなんとも言えませんが、接種はしてください。』

『8/29が一回目だったので、もし前にずらせるならずらした方が良いですよね?(2回目は9/20から可能)』

『そうですね、ずらせたらその方が良いです。』

『帰ったら見てみます』

 

予約変更って出来るのかな・・・。

コロナワクチンの接種、そこだけが心配だ。

 

ともかく手術の予定日も見えてきた。急速に進んだ気がする。

この日、血液検査の肺のCTをそのまま受け、様々な検査の予定が一気に説明され、頭の中はパンクしそうだった。

急ピッチで進む手術までのスケジュール

会社に戻り、上司に報告。

これから手術までにたくさんの検査と手術の予定が決まった事で、社内の引き継ぎが急ピッチで行わなければならなく、会社の同僚にはかなりの負担をかけてしまう。

 

本当に申し訳ない。今は、こうなってしまったことに、ただただ申し訳ないと、力を借りる事しか出来ない。

この恩は必ず、仕事で返したい。

そして、いつか誰かが困った時は、先陣切って助力したい。

 

今回、胃癌が分かってから、人の温かい気持ちがこれほどまでに心強くて、救われるものなのかと痛いほど感じた。

今までの私は、表面は悟られないように取り繕っていたけれど根底には所詮、自分は自分、ひとはひと。と、割り切っていたドライな性格が、本当に情けなく、恥ずかしいものだったと、心の底から自分の生き方を恥じた。

 

胃癌によって、生き方、人付き合い、価値観、奉仕の心、全てが変化しつつある。

 

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