胃がんという人生の転機

お酒大好き働き盛り。健康診断で見つかった胃癌(印環細胞癌)のあれこれをリアルタイムに日記を綴っていきます。

セカンドオピニオン・・・!?

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solviento.hatenablog.com

セカンドオピニオンについて考える

周囲の反応とセカンドオピニオンという選択

診察が終わってから、会社に戻り上司に報告。

人数の少ない会社なので、必然と同僚にも報告。

 

ステージは1。早期のIAだったことは、本人同様みんな喜んでくれた。しかし、全摘出になると口にした瞬間、みんなの表情は曇った。

 

それまで、手術後にすぐに戻って来れるだろうと期待していた上司もまた曇った。

『そうか、長期戦になるな・・・。』

 

周りの重苦しい雰囲気の中、当の本人は割とダメージが軽く、むしろIAとの結果が本当に安心できたから、胃の切除はある意味仕方ないと割り切れたのだと思う。

 

でも、心配してくれた同僚が

セカンドオピニオンした方が良いよ・・・、早期なのに全摘出って・・・、近くにがんセンターもあるんだし』

 

たしかに、健康診断を受けた総合病院も大きいのだが、住まいの近くには県立のがんセンターもあるのだ。

 

私自身、診察の結果や今までの対応、医師の判断には不満はなかったし、疑問はなかった。

ただ、やはり普通はこういうものはセカンドオピニオンするべきなのかな・・・言われてみて、すこし心はぐらついた。

近くのがんセンターなら症例も多く、もしかしたら内視鏡で出来るのかも・・・

私の意思は・・・

自宅に帰り、再び旦那と相談。

いろいろ2人で調べながら意見を交わす。

 

そこで分かったのが、胃癌治療のガイドラインについて。

医師がチラッと言っていたので調べてみると、胃癌に関する内視鏡手術には絶対適応病変と適応拡大病変と相対適応病変に区分けするようだが、簡単に言うと絶対適応病変は、過去の十分な症例結果から内視鏡手術により、一括切除(病変を周りの粘膜と一緒にひとかたまりに切除)が可能で、リンパ節に転移している危険性がないもので、過去の症例で安全に良い根治に対して結果がでているということ。しかし、適応拡大病変に対する内視鏡治療にはまだ十分なエビデンスがなく、現時点では慎重に試みられべき治療法である。つまり症例が十分なエビデンスがないため、術後も根治ではなく研究対象の一環になる。

 

目安は、

<EMR/ESD適応病変>
◆ 2cm以下で、潰瘍のない、分化型、粘膜内がん

<EMR/ESD適応病変>
◆ 2cm以上で、潰瘍のない、分化型、粘膜内がん 
◆ 3cm以下で、潰瘍のある、分化型、粘膜内がん 
◆ 2cm以下で、潰瘍のない、未分化型、粘膜内がん

 

つまり未分化型の印環細胞癌で2センチの潰瘍のある私は、内視鏡手術のガイドラインからは外れている。

無理に内視鏡手術をした場合、根治という願いは遠ざかり、術後も再発の不安と戦う事になるのだ。

セカンドオピニオンを検討していた県立のがんセンターもこのガイドラインに基づいているとあったから、例え受診しても同じ見解をされるだろうと思った。

 

また何より、セカンドオピニオンを受ける事で手術までの日数がさらに伸びる事は不安だった。

いくら、数日では変わらないから大丈夫、と医師がいったところで、進行性が早いと言われる印環細胞癌を体の中に留めているのは怖い。

時間はかけたくない。

 

そもそも、セカンドオピニオンを今さら検討しているのはなんでだろ。とふと思い直した。

 

今の病院で不満はなく、私の症状では外科手術による胃の摘出も不満はない。何より過ぎていく時間が1日でも惜しい。

 

結果は最初から出てたじゃないか。

 

セカンドオピニオンはいらない。このまま今の病院でお願いする。』

旦那と2人で決めた。

 

素人目線的には、患部の真ん中だけ切り取って、上と下を繋いでくれたら、最高なんだけどね 笑

 

胃を全摘出された方でも数年後には上手に体と付き合う事ができている。全く食べられなくなるわけではない。

食いしん坊の私にはきっとツライだろうけど、いつかはある程度は食べられるようになるなら、命あってこそだ。

 

考えようになっては、これからは健康的な食事に切り替えられるし、近年気になっていた加齢による落ちにくい体重も減らせる。

ポジティブな精神がここでどんどん蘇ってきた。

 

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