なんだか悪い予感
始まりは健康診断から・・・
知らない番号からの不在着信・・・
オリンピックも盛り上がっていた7月の終わり。ようやく夏らしく日差しが強くなってきた頃の事。
仕事が忙しい日々に追われて、その日もいつもと変わらない日常。
午前中の慌ただしい業務が終わり、ほっとした気持ちで昼休みを迎え、いつものようにカバンからスマホを取り出し、チェックすると・・・
『・・・?』目についたのは、知らない番号からの不在着信。
いつもならセールスの電話だと、気にも留めないのだけど、電話番号が明らかに、住んでいる地域番号っぽい。
番号を覚えて、ネットで検索すると・・・
『○○病院』
その瞬間に、7月の中旬に受けた健康診断がよぎった。
毎年、恒例の健康診断。いつも嫌がって、ただただ面倒くさくて、しぶしぶ受けてた健康診断。
脳裏に浮かぶ嫌な予感。
『やばいのは病院から連絡がくる』っていうよね・・・。
かけ直す手が震える・・・。
かけ直すことで広がる不安
ドキドキで、電話をかけて、名前と不在着信があった旨を伝えると、電話の相手は情報を確認し
『バリウム検査の結果、所見が見られたので、至急、受診していただけますか?』
との事。
(なに、初見って!?なに、至急って?)
緊急とのことで、コロナ禍で予約が取りづらい中5日後に受診の予約をしてくれた。
電話を切った後に、広がる不安。
(そう言えば、胃炎って去年あったけど、要観察レベルだったよね。あれが、胃潰瘍になったのかな。・・・まさか、癌なんてことないよね。)
だって、なんにも症状ないし、時々、脂っこいもの食べると、胸焼けするのは、単なる加齢でしょ?
きっと、大した事ない。
心配して、結局、なんでもなかった+゚。*(*´∀`*)*。゚+って笑えるヤツだよ、きっと。
でも、万が一・・・と考えた瞬間、生まれて初めて『死』の気配を感じて、体はカタカタと震えたのだった。
『私、死んじゃうの?』