入院の前日
入院を明日に控えて、気持ちは不思議な感覚だった。
明日の今頃は・・・、もう、病院なのかな。
明後日の今頃は、手術してるのかな。
未来の時系列を今日の同時刻に重ねて想像する。
朝から、荷造りをした。
旅行の時のワクワクとは違う、もの寂しい気持ちでする荷造り・・・。
入院着はレンタルするので、そんなに荷物はないかも・・・と思いきや、やはり女子なので、コスメやら、なんやらで結構な量になった。(トランク一つと旅行バック)
部屋の掃除をし、洗濯物も全て洗って、一人では大変であろう旦那の為に、家事も可能な限り済ませた。
お昼前には、一通り用意も家事も終わったので、昼ごはん兼ねて、少し外出して気分転換。夕方前に帰宅して、犬の散歩にでかけた。
夜は、旦那が私の大好きなカルボナーラを作ってくれた。
お世辞ではなく、旦那のカルボナーラはどのレストランよりも美味しい( ゜д゜)ンマッ!
ベーコンの肉厚さも、私好みの濃厚なソースを厳選したチーズとタマゴと牛乳と生クリームでバランスよく仕立ててくれる。
よく飲んでいた好きな白ワインと一緒に、手術前の最後の夕食を楽しんだ。
もう胃がんについてあれこれ語ることはほとんどなく、手術の無事を祈って話すだけだった。
初めて電話のあった日から約2ヶ月半。
長かったような早かったような・・・。
やっと、やっとだ。
いよいよだ。